とがり三角形/とがり山の高さ/ひっかかりの高さ
ネジ用語において、”(1)ねじ基本”の分類の中で、”(b)基礎”に分類されている用語のうち、『とがり三角形』、『とがり山の高さ』、『ひっかかりの高さ』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ(ねじ)の”ネジ基本”及び”ネジ部品(座金・ピン・リベットを含む)”に関する主な用語として、ねじ用語(JIS B 0101)において、”(1)ねじ基本”の分類の中で、”(b)基礎”に分類されているネジ用語には、以下の、『とがり三角形』、『とがり山の高さ』、『ひっかかりの高さ』などの用語が定義されています。
ねじ用語(JIS B 0101)
⇒【(1)ねじ基本 > (b)基礎 】
分類: ねじ用語 > (1)ねじ基本 > (b)基礎
番号: 1231
用語: とがり三角形
定義:
ネジの軸線を含んだ断面形において互いに隣り合う二つのフランク(※1)を山の頂の方向に延長して交わった点を頂点とし、谷底の方向に延長して交わった点を連ねる直線を底辺とする1ピッチ分の三角形(付図1231)。
付図1231 とがり三角形
対応英語(参考):
fundamental triangle
分類: ねじ用語 > (1)ねじ基本 > (b)基礎
番号: 1232
用語: とがり山の高さ
定義:
とがり三角形の高さ(付図1231)。
備考:
とがり山の高さの量記号は、H とする。
対応英語(参考):
fundamental triangle height
分類: ねじ用語 > (1)ねじ基本 > (b)基礎
番号: 1233
用語: ひっかかりの高さ
定義:
互いに同心にはまり合うおねじとめねじとの軸線を含んだ断面形において、おねじの山の頂を連ねる直線と、めねじの山の頂を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離(付図1233)。
付図1233 ひっかかりの高さ
対応英語(参考):
thread overlap
(※1)
フランクとは、山の頂と谷底とを連絡する面のことで、軸線を含んだ断面形では、一般に直線になっています(下図参照)。
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