ミニチュアねじ／自転車ねじ／ミシン用ねじ
ネジ用語において、”（1）ねじ基本”の分類の中で、”（c）形式”に分類されている用語のうち、『ミニチュアねじ』、『自転車ねじ』、『ミシン用ねじ』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ（ねじ）の”ネジ基本”及び”ネジ部品（座金・ピン・リベットを含む）”に関する主な用語として、ねじ用語（JIS B 0101）において、”（1）ねじ基本”の分類の中で、”（c）形式”に分類されているネジ用語には、以下の、『ミニチュアねじ』、『自転車ねじ』、『ミシン用ねじ』などの用語が定義されています。
ねじ用語（JIS B 0101）
⇒【（1）ねじ基本 > （c）形式 】
分類： ねじ用語 > （1）ねじ基本 > （c）形式
番号： 1311
用語： ミニチュアねじ（※1）
定義：
時計、光学機器、電気機器、計測器などに用いる呼び径が小さい、ネジ山の角度が60°のネジ（JIS B 0201 参照）。
備考：
ISO R/1501 では、呼び径の範囲が 0.3〜1.4mm である。
対応英語（参考）：
miniature screw thread
分類： ねじ用語 > （1）ねじ基本 > （c）形式
番号： 1312
用語： 自転車ねじ
定義：
イギリスの自転車技術協会（Cycle Engineer's Institute）で定めたBCSネジ及びこれに類する自転車、その他これに準じるものに用いる、ネジ山の角度が60°のネジ。
一般用の直径はインチ系列、スポーク用の直径はメートル系列、ピッチは 25.4mmについての山数で定められている（JIS B 0225 参照）。
対応英語（参考）：
cycle thread
分類： ねじ用語 > （1）ねじ基本 > （c）形式
番号： 1313
用語： ミシン用ねじ
定義：
ミシン専用のネジ（JIS B 0226 参照）。
対応英語（参考）：
screw thread for sewing machine
（※1）
ミニチュアねじ（JIS B 0201）では、時計、光学機器、電気機器、計測器などに用いる呼び径0.3〜1.4mmのミニチュアねじの基準山形、公式、基準寸法、等級、許容限界寸法及び公差について規定されています。
ただし、呼び径1〜1.4mmのミニチュアねじは、時計工業などにおいて特に必要な場合に限り用いるものとし、他の一般の場合は、メートル並目ねじによるものとされています。
ミニチュアねじの基準山形は以下の図の太い実線で示されます。
ミニチュアねじの基準山形
