フランジ付き12ポイントナット／つまみナット／ちょうナット
ネジ用語において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（f）ナット”に分類されている用語のうち、『フランジ付き12ポイントナット』、『つまみナット』、『ちょうナット』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ（ねじ）の”ネジ基本”及び”ネジ部品（座金・ピン・リベットを含む）”に関する主な用語として、ねじ用語（JIS B 0101）において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（f）ナット”に分類されているネジ用語には、以下の、『フランジ付き12ポイントナット』、『つまみナット』、『ちょうナット』などの用語が定義されています。
ねじ用語（JIS B 0101）
⇒【（2）ねじ部品 > （f）ナット 】
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2619
用語： フランジ付き12ポイントナット
定義：
外形が同軸同寸の六角形を30°ずらしたような形をしたフランジ付きのナット（付図2619）。
付図2619 フランジ付き12ポイントナット
対応英語（参考）：
12 point flange nut
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2620
用語： つまみナット
定義：
指で回して締め付けることができるように、つまみが付いたナット（付図2620）。
付図2620 つまみナット
対応英語（参考）：
thumb nut
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2621
用語： ちょうナット（※1）
定義：
つまみがちょう形をしたつまみナット（JIS B 1185 参照）。
対応英語（参考）：
wing nut,
fly nut
（※1）
ちょうナットについては、以下のJIS規格があります。
JIS B 1185
ちょうナット
この規格では、一般に用いる金属製のちょうナットについて規定されています。
ちょうナットの種類は、形状及び製造方法によって区分し、以下の4種類に区分されています。
ちょうナット 1種：
翼端は半円形の形状。製造方法は任意とする。
ちょうナット 2種：
翼端は角形の形状。製造方法は任意とする。
ちょうナット 3種：
ネジ部長さ（s）によって高形と低形に区分する。製造方法は板のプレス加工による。
ちょうナット 4種：
翼部のくぼみは、付けなくてもよい。製造方法はダイカストによる。
