上面穴付き丸ナット／並高さナット／低ナット
ネジ用語において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（f）ナット”に分類されている用語のうち、『上面穴付き丸ナット』、『並高さナット』、『低ナット（ひく−）』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ（ねじ）の”ネジ基本”及び”ネジ部品（座金・ピン・リベットを含む）”に関する主な用語として、ねじ用語（JIS B 0101）において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（f）ナット”に分類されているネジ用語には、以下の、『上面穴付き丸ナット』、『並高さナット』、『低ナット（ひく−）』などの用語が定義されています。
ねじ用語（JIS B 0101）
⇒【（2）ねじ部品 > （f）ナット 】
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2607
用語： 上面穴付き丸ナット
定義：
ナットを締め付けるときに使う穴を上面に設けた外形が円形のナット（付図2607）。
付図2607 上面穴付き丸ナット
対応英語（参考）：
round nut with drilled holes in one face
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2608
用語： 並高さナット
定義：
高さが 0.8d（dは、ネジの呼び径）程度のナット。
低ナット又は高ナットに対応させる場合にだけ使われるもので、一般には単に”ナット”といい”並高さ”を省略する（JIS B 1052（※1） 及び JIS B 1181（※2） 参照）。
対応英語（参考）：
mormal height nut
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （f）ナット
番号： 2609
用語： 低ナット（ひく−）
定義：
高さが並高さナットより低いナット（JIS B 1181 参照）。
一般には高さが 0.5〜0.6d 程度のもの。
対応英語（参考）：
thin nut,
jam nut
（※1）
JIS B 1052 は、以下のJIS規格になります。
JIS B 1052
鋼製ナットの機械的性質
この規格では、鋼製ナットの機械的性質について規定されています。
（※2）
JIS B 1181 は、以下のJIS規格になります。
JIS B 1181
六角ナット
この規格では、鋼製、ステンレス製及び非鉄金属製の六角ナットの特性について規定されています。
この規格で規定される六角ナットは、以下の5種類に分類されています。
（1）六角ナット・スタイル1
（2）六角ナット・スタイル2
（3）六角ナット
（4）六角低ナット・両面取り
（5）六角低ナット・面取りなし
